薬を代謝する酵素を邪魔する成分を含む食品があるので、飲み合わせに注意が必要です。
一般的に、薬は体内で「代謝酵素」によって分解され、薬の効き目がなくなっていきます。
食品には、この「代謝酵素」の働きを邪魔する成分が含まれているものがあり、薬との飲み合わせに注意が必要なものがあります。
例えば、高血圧の薬で「カルシウム拮抗薬」に分類される薬では、グレープフルーツの成分である「フラノクマリン」が、薬の「代謝酵素」である、”シトクロムP450のCYP3A4”の働きを邪魔して、薬の分解を遅らせて結果的に薬の効き目が強くでてしまい、さまざまな症状が起きます。
個人差はありますが、代謝酵素の機能が元に戻るのには、2~3日ほどかかると言われています。
ただし、全ての「カルシウム拮抗薬」が影響を受けるわけではありませんので、詳しくはかかりつけ薬剤師にご相談ください。
食間に服用とは、食事をしている最中に薬を服用することである。
a.はい b.いいえ
答えは、「b.いいえ」でした。
食事と食事の間に薬を服用することです。食後2時間は空けるようにしましょう。
次回の更新もお楽しみに!
「知っ得!薬剤師コラム」では日本調剤の薬局でお配りしている健康情報誌 日本調剤新聞「かけはし」から情報を抜粋して掲載しています。