薬とアルコールの相性が悪いことはご存知の方が多いと思います。危険ですので、アルコールとの同時服用は絶対に避けましょう。
では、同時服用はしないけれど、飲酒の習慣がある人の薬の効果への影響についてはどうでしょうか。
肝臓にはシトクロムP450(CYP)というアルコールや一部の薬の成分を分解する代謝酵素があります。全ての薬がCYPで分解されるわけではないのですが、CYPの活性が高いか低いかは一部の薬の効果に影響します。
飲酒を続けていると、CYPが増えて体のアルコール代謝能力が高まりお酒に強くなります。CYPはお薬の分解にも関与しますので、飲酒習慣のある人は、お酒を飲まない人よりもCYPが多く、肝臓で薬が分解されてしまうため、薬が効きにくくなります。
一方で、過度な飲酒により肝臓にダメージを受け、肝炎や肝硬変になると、今度は分解する力が弱まり、薬が効きやすくなります。
筋肉が衰え始めるのは、何歳ごろから?
足腰の筋肉は40歳頃から衰え始め、50歳頃から急激に低下します。
筋肉量は、20歳から75歳までに、約半分になります。
次回の更新もお楽しみに!
「知っ得!薬剤師コラム」では日本調剤の薬局でお配りしている健康情報誌 日本調剤新聞「かけはし」から情報を抜粋して掲載しています。