知っ得!薬剤師コラム

2021.08.02

アルコール濃度は何%がいいの?

お店に入ったときに手指をアルコール消毒することが日常的になってきました。
これは、手洗いがすぐにできない状況で、アルコール消毒が代用になるからです。
アルコールはウイルスの「膜」を壊しますので、インフルエンザやコロナウイルスなどの膜のあるウイルスに有効です。
それでは、アルコールの濃度は何%がいいのでしょうか?

濃度70%以上95%以下のエタノールが理想ですが、60%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告があり、70%以上のエタノールが入手困難な場合には、60%台のエタノールを使用した消毒でも差し支えありません。
また、アルコールは直射日光に当たると揮発してしまいますので、店外に設置されたエタノールには注意が必要です。

ドアノブ、手すり、床等の消毒には塩素系漂白剤の次亜塩素酸ナトリウムを使用します。
次亜塩素酸ナトリウムは手荒れの可能性があるため、直接触れないよう、また手指の消毒には使用しないように注意しましょう。

今月の健康クイズ

乗り物酔いをした時に飲んではいけない飲み物は炭酸水である。

a.はい b.いいえ

答えを見る

答えは、「b.いいえ」でした。
炭酸水に含まれる炭酸ガスが腸を刺激し、胃腸の不快感が軽減されます。

 次回の更新もお楽しみに!

「知っ得!薬剤師コラム」では日本調剤の薬局でお配りしている健康情報誌 日本調剤新聞「かけはし」から情報を抜粋して掲載しています。

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