煙草は一部のお薬に影響することが分かっています。肝臓にはシトクロムP450(CYP)という薬などの成分を分解する代謝酵素があります。全ての薬がCYPで分解されるわけではないのですが、CYPの活性が高いか低いかは一部の薬の効果に影響します。
煙草の煙の中にはベンツピレン、3-メチルコランスレンという成分があり、CYPを活性化することがわかっています。CYPが活性化すると、よりたくさんの薬を分解できることになり、その結果、薬の効果を減弱させます。
実際に、安定剤として使われるベンゾジアゼピン系、三環系抗うつ剤、喘息の治療に使われるテオフィリンなどは、喫煙により影響を受けることが分かっています。
健康にとって禁煙が一番です。喫煙者が禁煙した場合には、薬の血中濃度が上昇しやすいため、症状や薬の血中濃度をみながら薬の用量を決めるようにすると安心です。
お薬の服用中に禁煙するときには、医師や薬剤師に伝えておきましょう。
動物と触れ合うことで、分泌される幸せホルモンを、何ていうでしょう?
答えは、「オキシトシン」でした。
ストレス暖和、記憶力の向上、新肺機能の向上、感染予防にも効果があるといわれてます。
次回の更新もお楽しみに!
「知っ得!薬剤師コラム」では日本調剤の薬局でお配りしている健康情報誌 日本調剤新聞「かけはし」から情報を抜粋して掲載しています。