知っ得!薬剤師コラム

2023.10.02

緑内障の方に注意が必要な薬

緑内障と診断された方/高眼圧症を指摘されている方には、使えない薬があり、眼科以外の診療科の受診や、検査・手術の際にも尋ねられることがあります。

風邪薬や抗ヒスタミン薬、抗不安薬や排尿障害治療薬の一部などが該当します。

実際は、ほとんどの方が問題なく、「閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)」であるかどうかが重要です。緑内障を指摘されている多くの方は「開放隅角緑内障(かいほうぐうかくりょくないしょう)」です。この場合は、使えない薬とはなりません。

これらの薬は、副交感神経を抑制する(抗コリン作用という言い方をすることが多い)か、あるいは交感神経を刺激する作用を持っています。どちらも同じような効果を持ち、瞳孔を閉じる働きを持つ毛様体筋を弛緩させるため、隅角が狭くなってしまい、眼圧上昇が起こり、閉塞隅角緑内障の場合は緑内障発作が起こると考えられています。

とは言え、ご自身で判断されるのは難しいでしょう。不安なときはお気軽に薬剤師にご相談ください。

今月の医療クイズ

柿は二日酔いに効果的といわれている。○か×か?

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答えは、「○」です。
柿に含まれる渋み成分は、アルコールの有害な作用を抑え、二日酔いの予防に役立つといわれています。

 次回の更新もお楽しみに!

「知っ得!薬剤師コラム」では日本調剤の薬局でお配りしている健康情報誌 日本調剤新聞「かけはし」から情報を抜粋して掲載しています。

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