アレルギー反応ではなく、薬が原因の症状です。
人の腸の中には、たくさんの種類の腸内細菌が棲みついていて、様々な働きをしています。抗生物質を飲むと、腸内細菌のうち、その薬によってなくなる菌と生き残る菌が出てきて、今までの腸内細菌のバランスが崩れ、下痢を引き起こしやすくなります。
これは、抗生物質による「菌交代現象」と呼ばれ、よくある副作用のひとつです。症状は薬の飲み始めから3日目ぐらいに起きやすいです。症状が軽いときは、特に治療に必要はありません。
ただ、まれなケースに元々腸の中に潜んでいる菌が、「菌交代現象」によって増えて、その菌が作る毒素が大腸の粘膜に障害を起こす偽膜性大腸炎が起こることがあります。
抗生物質の飲み始めから約2週間の間に、頻繁な下痢、粘性のある便、お腹のはり、腹痛、発熱、吐き気などがあれば、医師や薬剤師に連絡しましょう。
耳掃除は、なるべく頻繁に行ったほうがいい?
a.はい b.いいえ
答えは、「b.いいえ」でした。
耳あかは、耳の内部をうるおし抗菌作用で耳を守る、よい働きもあります。
次回の更新もお楽しみに!
「知っ得!薬剤師コラム」では日本調剤の薬局でお配りしている健康情報誌 日本調剤新聞「かけはし」から情報を抜粋して掲載しています。