知っ得!薬剤師コラム

2024.03.04

貧血とは

「貧血」とは、簡単にいうと血液が薄くなった状態をいいます。
貧血と聞くと血が足りないと思う方が多いですが、正しくは血液中の赤血球の数やその中のヘモグロビンが減っていることが原因です。

ヘモグロビンは酸素とくっつき、全身へ酸素を送り届ける役割を持っています。
そのためヘモグロビンが減少すると、全身が酸素不足で「酸欠状態」となり、めまいや動悸、息切れなどの貧血の症状が現れます。

一般に血液の濃さは血中のヘモグロビン濃度で表されますが、男性では13.0g/dl、女性では12.0g/dl以下になると貧血と診断されます。
女性の場合、生理があるので、鉄欠乏性貧血になりやすいといえます。
男性の場合、消化管の出血や、大腸がんによる出血などがあると鉄欠乏性貧血になりやすいのですが、どちらでもない場合には、アルコールの影響が考えられます。たくさんお酒を飲まれる方は、貧血が起こりやすいとされています。

今月の医療クイズ

タバコを吸い続けると肌が黒くなるといわれている。○か×か?

答えを見る

答えは、「○」です。
タバコに含まれるニコチンは血行を悪くします。また、皮膚を白くするビタミンCが減少します。

 次回の更新もお楽しみに!

「知っ得!薬剤師コラム」では日本調剤の薬局でお配りしている健康情報誌 日本調剤新聞「かけはし」から情報を抜粋して掲載しています。

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